在宅医療
訪問診療と往診
岡本クリニックでは医師の診療を定期的に受ける必要があるけれど、通院が難しい、 という方のご自宅に伺い、診察や治療を行います。(=訪問診療)また急に熱が出て受診するのは難しいが救急車を呼ぶほどでもない、といった場合に普段から診察させていただいている患者様に対して診察に伺います。(=往診)
「訪問診療」は計画的な診療、
「往診」は困った時の臨時的診療です。
当院では長期にわたり在宅診療を受けたい、という患者さんのご自宅に、訪問スケジュールをたてて計画的に診療に伺います。患者さんからご相談を受けた時点で、病名、これまでの病歴、現在の病気の状態などを詳しく伺い、関係医療機関などから情報の申し送りを受けます。
また、ご自宅でどのような治療を受けたいのか、ご家族の介護力はどうか、経済的な事情など、個々の事情を伺った上で、訪問の予定を組んでいきます。この診療計画をもとに、急変時には往診に伺ったり、入院の手配をしたり、臨機応変に対応します。介護保険をご利用の場合は、適切な介護プランがたてられるよう、ケアマネージャーの方々と情報交換を行うのも私たちの仕事です。24時間体制で在宅療養をサポートするのが「訪問診療」です。
訪問対象地域
橋本市全域と、その他の車で片道15分程度の範囲で対応させて頂いています。
(橋本市全般と九度山町・かつらぎ町・五條市の一部です)
詳細は問い合わせ下さい。
岡本クリニック
住所:〒 648-0041 和歌山県橋本市清水512-7
電話:0736-39-0039
ご利用対象者
□ 通院が困難な方
□ 自宅での療養を希望される方
□ がん・難病・重度障害者の方
□ 病院から退院した後のケアが必要な方、など
連携病院
伊都地域の橋本市民病院・紀和病院・山本病院・紀北分院様だけでなく大阪南医療センター・南奈良医療センター・和歌山県立医大附属病院・近畿大学医学部附属病院等の医療機関と連携をさせて頂いています。
希望があれば診療情報を作成し紹介します。
訪問診療時間
患者様により曜日と時間を決めて診療におうかがいします。
(基本的に午後1時~4時の間でさせていただきます)
医療内容
全身状態の診察を基本として、お薬の処方、その他点滴、経管栄養、中心静脈栄養、酸素療法の管理等の医療措置を行います。また褥瘡などの処置もいたします。入院治療が必要な場合は、対応していただける医療機関に連絡をとり、調整いたします。ご自宅でできる検査は、採血検査、尿検査、各種培養検査、などです。X線検査や、CT、MRI等の画像検査は、ご自宅ではできません。紹介元の病院や、いつも検査をお願いしている病院にお願いし、撮ってきていただくよう手配いたします。またX線検査、超音波検査、心電図検査などは当院外来でもできます。
診療費用
24時間対応出来る体制を確保し、在宅時医学総合管理料を算定させていただきます。(機能を強化した在宅支援診療所に登録しています)
保険診療ですので各種保険が適用です
ご負担は外来自己負担限度額内となります。
対象 |
負担割合 |
外来自己負担限度額(月額) |
高齢者 |
1割負担 |
18,000円 |
3割負担 |
44,400円 | |
一般 |
3割負担 |
高額医療費による返還 |
下記はあくまでも令和元年10月料金改定後の参考例です。
料金の目安としてご覧下さい。
ご不明な点、詳細はお気軽にお問い合わせ下さい。(1点10円)
■(例)月2回(2週に1回)の医師訪問の場合(月額) 1割負担の方
医療保険 ・訪問診療料(同一建物居住者以外の場合) 888点×2回=1,780円
・在宅時医学総合管理料 4500点=4,500円
合計 6,280円
■(例)月4回(毎週)の医師訪問の場合(月額) 1割負担の方
医療保険 ・訪問診療料(同一建物居住者以外の場合) 888点×4回=3,550円
・在宅時医学総合管理料 4500点=4,500円
合計 8,050円
*3割負担の方は上記合計の3倍になります。(自己負担限度額内)
*臨時往診、採血などの検査、点滴や注射などの処置の料金は上記例には含まれません。その都度加算になります。もちろん保険適用です。緊急時の連絡や相談等は上記金額に含まれます(往診は別)。
*往診(日中の時間帯)は845点=850円(1割負担の方)
*院外処方ですので、薬剤料は別途必要になります。(通院の場合と同じです。)
*公費負担をうけている方は、医療費は公費でまかなわれます。
*高度在宅医療機器(在宅酸素、IHV、経管栄養など)を使用されている方は、別に月1回管理料がかかります。また、それらの医療機器をご使用されている方で月2回以上の訪問診療を行った場合、住宅時医学総合管理料は5400点となります。
*当院では交通費はいただいておりません。
※補足 費用に関しては患者様の状態や必要な医療対応により異なり、増減があります。事前には予測困難ですので、各々の状態を教えていただければある程度はご説明させていただきます。
相談の実際
まずはお電話でご相談下さい。(0736-39-0039)
受付事務:田岡・上西 看護師:中村・永坂・小川・山添・小松
ご家族が、ご本人のいないところでまず相談したい、と希望されるときは、ご家族にご来院いただき、面談の時間をお取りいたします。お問い合わせ下さい。
適切な意思決定支援に関する指針
岡本クリニックは、患者様が適切な意思決定をすることができるように、以下の指針を定めます。
- 患者様が自分らしい最期を迎えるために、どのように過ごし、どのような医療を受けたいか意思決定できるようサポートします。
- 医師等の医療従事者から、現状、医療行為等の選択肢、今後の予後等の適切な情報提供を行います。
- 医療・ケアを受ける本人及びそれを支えるご家族が、他専門職種の医療・介護従事者から構成される医療・ケアチームと十分話し合いを行えるようにします。
- 本人の意思を最優先とし、家族や医療・ケアチームが納得できる意思決定となることを目標とします。
- 医師は患者様の状態や意思が変化しうるものであることを踏まえ、都度対応するようにします。
- 説明・話し合い等の内容は、都度診療録に記録し、医療・ケアチームへと情報共有を行います。
- 人生の最終段階における医療・ケアの開始・不開始・変更・中止等は、医療・ケアチームによって
医学的妥当性と適切性を基に慎重に判断します。 - 本人の意思確認ができない場合は、以下の手順によって、本人にとっての最善の方針を決定します。
①家族等が本人の意思を推定できる場合は、その推定意思を尊重します。
②家族等が本人の意思を推定できない場合は、本人に代わる者として家族等と十分に話し合います。
③家族等がいない場合及び家族等が判断を医療・ケアチームに委ねる場合は、医療・ケアチームの中で十分に話し合います。 - 話し合いの中で、意思がまとまらない場合や合意が得られない場合は、院内にて検討の上、方針等についての助言を行います。